昨今の話題である万能細胞、再生医療分野の培養細胞用途をターゲットとしています。
バイオ市場分野に於いて、細胞培養及び創薬評価用とするもので、培養細胞自身を直接的に加温制御し、細胞毒性を評価する方法としては本特許に基づく” 透明導電膜を備える培養リアクタ”とするこの方法が現状ではベストと考えます。又、培養容器は古くはドイツで誕生し、米国ではコーニング社とか大手が参入しています。
当社の強みは、知的戦略に伴う製品開発力に有ります。競争的資金導入に成功、H21年度経済産業省委託事業に採択されました。テーマは、機能性を有する細胞培養器具の開発です。
その技術特異性と開発手法は、機能性培養容器を開発しました。培養リアクタとして製品展開が可能な透明導電膜技術を用いた培養容器の開発です。ITO薄膜テクノロジーを進化させたもの(透明ヒーター&透明センサー)で単なる培養容器という機能の他にリアクターとして進化させた機能を付加しています。
《説明図》
会社趣旨 図6 技術課題 図7 CellHome課題(1) 図8 CellHome課題(2) 図9 CellHome比較 図10 CellHomeの発展進歩図11 CellHome O2 図12
【Cell Homeの進歩性・可能性】Cell Homeの進歩性・可能性
これまでシャーレそのものをインキュベータにした例はなく、その発想もなかったと云えましょう。このCellHomeの特異性は温度制御を極めて狭い範囲でかつ直接細胞に影響を与えながら実施できることです。それにより細胞の増殖や代謝を細かく調節できます。この細かな調節は多能性幹細胞のようなデリケートな培養を要求する細胞に重要と考えられます。
通常のインキュベータと明らかに差別化できるのは、大型のインキュベータでは決してできないわざと云えます。細胞が死滅しない範囲で温度が上昇すれば、代謝は早まり、か つ増殖能は高まるでしょう。この結果ほぼ同じ状態で細胞を提供でき、細胞品質の保証、均一性の保障は、大型のインキュベータではできないでしょう。
特長は①場所をとらない、②Cell Homeを増設連結することで細かく制御しながら大量培養が可能、③ITO膜加工により細胞の情報が得られるという事から、他社品と比べた優位性が生まれるのではないかと考えています。
光ファイバ蛍光測定酸素濃度センサーCellHome O2は、培養器などの残存酸素濃度を光ファイバーにより蛍光を非接触で検出して測定するものです。
予め蛍光チップをCellHome培養器内(写真では蓋の裏面側にセット)に配置しておき、その内部の酸素を、光ファイバーの先端部から青色LEDにより変調した励起光を照射し、その励起光による蛍光を検出し、励起光と蛍光の位相差を検出して酸素濃度を検出する超小型の非接触計測器です。